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第16回 見えているものの、向こう側。 | 合同会社AKIAGRI

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第16回 見えているものの、向こう側。

2024.06.04

 

約1か月のご無沙汰でございました。読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 今回は、前回の続きです。そりゃ当たり前か。私たちが見ているものの、そのまた向こう側には、表面的な「ぱっと見」からではわからなかった、全然別の事実や物語が存在するかもしれない。そんなお話でしたよ。

 そのことを思い出していただいたなら、本題に入る前にウオーミングアップとして、一枚の画像を見ていただきます。「見えていることの、向こう側」を洞察するためのトレーニングですな。

その画像とは、これだ。

はい、どんぶりに入った、和風の麺ですね。具は三種。ふうわりと半熟のとき卵、わかめ、お出汁に水没しているお揚げ。そして麺は?

はて。手前に見えるのは太いけど黒いから間違いなくこれは「そば」だ。田舎そばってやつですね。しかし向こう側にみえるのは白い「うどん」ではないか。

皆さま。この画像の向こう側に、どのような物語があると思いますか?

これは簡単にたねあかしをすることができます。だって、これは私がたべたんだから。

先月のこと。いつものフリースクールでのお手伝いがひと段落ついたので、お昼ご飯をたべに行ったわけです。行き先は、以前から話題の岡山市北区奉還町のうどん店。午後一時をかなり回っていて、おなかがすいています。今日はあの店独特の太いむちむちしたそばを熱いお出汁でたべたいものだ。具はお揚げとわかめ、卵とじで仕上げてもらおう。これが私が愛好する「三色そば」なのだ。天ぷらやお肉みたいな役者は不在だけど、お揚げ・わかめ・卵とじという中堅どころが間違いのない仕事をしておりますよ。よしよし。今日は三色そばの三位一体的完成度を堪能することにしよう。

うどん屋到着。店内はピーク時に比べるとかなりすいてます。ゆっくりたべられそうだな。

私「三色そば、大盛で!」

店のおばちゃん「あー、そばがあとひと玉しかないんよ。」

私「ええっ!(絶句)」

店のおばちゃん「うどんミックスにしようか?」

私(なんじゃそら????…)「じゃあ、それで。」

出てきたのが、これだったのです。もいちど画像をごらんください。

おばちゃんがつくってくれたのは、そば1玉、うどん1玉の、まさに「ミックス」。

ふつう「そばが1玉しかないんよ」の解決策は、全面的にうどんに変更、うどん2玉による「三色うどん大盛」を提案するものでしょう。すごい。すごすぎる。何がすごいって?それはおばちゃんが一瞬で実行した対応すべてですよ。

この店は基本的にうどん屋だから、客の7割はうどんを注文する。そこへ「そば大盛」を要求するおっさんがやってきたわけだ。まずこの客は「そば」を撤回して大盛うどんに路線変更することはないな、とおばちゃんは初期判断。申し添えますが、この店のそばは小麦粉率の高い、むちむちで太い田舎そば。江戸前の更科みたいな蕎麦しか認めないお方が見れば暴れだすかもしれないほど無骨な麺だけど、これはこれで味わい深いものなのだ。そうだそうだ。私はそう思っているのだ。だからおばちゃんのこの最初の判断は、まさにど真ん中の大正解だったわけですよ。

しかし手元にはそば玉が1個しかない。そこで次の判断だ。

このおっさんはしょっちゅう大盛を注文していたから、そば1玉にする線はないと見切った。しかし普通サイズの三色そばにおにぎりをつけるという安易な代替案を持ち出さなかったこともアッパレだ。この店はかなりの老舗であるから、まさに百戦錬磨。過去にも同じ状況をくぐりぬけてきたに違いない。

しつこいようだけど、さらにしげしげとご覧下さいよ。この解決策を。

「三色そばうどん」とでも呼べばいいのでしょうか。そばの領土とうどんの領土は、三種の具によってゆるく隔てられております。出汁でとじられた卵がいい感じの非武装地帯になってますね。たべるときには、さすがにそばとうどんを混ぜたりせず、別々ですな。一杯で、そばとうどん、どちらも楽しめる。単純なことだけど、いままでこんな経験はなかったなあ。

うーんおばちゃんえらい。帰りがけに「人生初めての麺類でした」とお礼を言ったら、「いつでもつくったげるよ!」これはまさに神のお告げではないか。ありがたやありがたや。

そばとうどんという和風麺の二大勢力が、狭いどんぶりの中に共存しているこの「三色そばうどん」。この画像をあらためてみていると、この図式は世界中の戦争や内戦を解決するヒントのようにも思えてきますよ。パレスチナ問題は「三色そばうどニズム」によって和平への道がひらける?こりゃ妄想がすぎるか。

 ただ一枚だけの画像からの妄想。不謹慎とか不心得とか批判されても妄想はとまらない。妄想と夢は紙一重だ。そこから人の生き方や社会のありかたへと思いが広がるのはたやすいことなんですよ。

さてさて、やっと本題に戻れるぞ。再度、この画像をごらんください。

この模様から見ればすぐわかりますが、これは「スイカ」ですね。それは間違いないんだが、問題はこの形だ。

なぜ四角いんだ。

「四角いスイカ」の画像。その「向こう側」にはなにが見えてくるのでしょう。

 そもそも、スイカという果物については、かなり前に「スイカは野菜か、くだものか」というお話を書きましたっけ。「雑談部に入ろう」とかいう一連のお話の中の「雑談例」でした。念のために私の意見は「スイカはくだもの」。理由は「ごはんのおかずにならんから」でした。今でもこれは譲れんなあ。まあそんなことはどうでもいいんですが、私はスイカが好きなんです。このことは学校にいた時代からこんなふうに子どもたちに語っていたな。

1 まずあの大きさだ。ふだん人が食べる農産物にあんなでかいのが他にあるか。大きくて運ぶのに不便なくせに全く悪気がない。何というか、あっけらかんと明るく素直だ。実に「いいやつ」ではないか。

2 デザインがいい。黒のぎざぎざのたてじま模様。1個1個微妙に違うあの大胆な模様と、バックの緑色、この二つの色の対比がいい。とても自然にできたとは思えないグッドデザインではないか。

3 ぱかっと割ったときの赤。濃い緑の中にかくされた鮮やかな赤。またこの色彩感覚がすごい。さらに三角に切ったらぽつぽつと黒いタネのアクセント。実に芸が細かいではないか。

4 食べる以前に上記1~3の楽しみ方ができる。食べればまさに至福の時。スイカは何もかもすばらしい。もしスイカのファンクラブがあったら入りたいぐらいだ。ないのなら作るべきではないのか。

 これは校長時代に私が描いた学校通信の一部。こんな内容の学校通信は確かに珍しいと思うんだけど、それは四角いスイカの外見の、「向こう側に見える世界」について語り始めるためのイントロでした。

 

 この話を始める前に、私がやったこと。

 「四角いスイカ」の実物を購入しました。画像はそれを撮影したもの。

 四角いスイカは、香川県善通寺市の特産品。ネット通販での購入。12~3センチ立方程度の小型のものでしたが、当時(13年前)、一万円チョイぐらいでした。普通のスイカの軽く10倍以上のお値段。安くない買い物でしたが、この珍しい形のスイカの「向こう側に見えた世界」のおかげで、私はあちこちで「四角いスイカ」のお話をすることができたのだから、超お買い得だったというべきですね。

インターネットの記事で知った「四角いスイカ」の存在。私の最初の印象は「こいつは珍しいなあ」だけでしたが、私が好きな「重くてまるくて取扱いに困るスイカ」とは別のものだな、という直感もありました。

「四角いスイカ」についてのお話、ここからやっと始まります。

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